AutoCADで図面を作成する際、座標を指定するために「構築線」を使って補助線を描いていませんか。
この記事では、図面作成時に補助線を描いた方が良いのか、そして補助線を使わずに効率よく作図するテクニックについて解説します。
結論:補助線はできるだけ使わない方が楽
構築線を使ってオフセットし、交点を求めてから作図する方法は、あとで描いた補助線を消す手間がかかってしまいます。そのため、できる限り補助線を使わずに作図する方が、作業効率が格段に上がります。
補助線を使わずに作図する3つの代替テクニック
補助線を使わずに任意の座標を指定するには、以下の3つの方法が便利です。状況に合わせて使い分けてみてください。
1. オブジェクトスナップの「起点設定」を使う
特定の点から指定した距離だけ離れた位置から作図を開始したい場合に有効な方法です。
線分コマンドなどを実行し、1点目を指示する状態で
Shiftキーを押しながら右クリックします。メニューから「起点(または起点設定)」を選択し、基準となるポイントをクリックします。
起点からの距離を相対座標で入力します(例:X方向に30、Y方向に30離れた点の場合
@30,30と入力してEnterを押します)。
2. オブジェクトスナップトラッキングを使う
X方向、あるいはY方向のどちらか一方向にだけずらした点を取りたい場合は、トラッキングを使う方法がもっとも手軽です。
線分コマンドなどを実行します。
基準となる点にカーソルを合わせ、ずらしたい方向(上や右など)にマウスを動かすと、トラッキングの点線が表示されます。
そのままの状態でずらしたい距離(例:
30)を入力してEnterキーを押すと、その位置を始点として作図を開始できます。
3. コマンドマクロを活用する
状況によっては、どうしても補助線を視覚的に引きたい場面もあるかもしれません。その場合は、コマンドマクロを組んでおくのがおすすめです。
例えば、実行すると自動的に「補助線専用の画層(マゼンタ色など)」に切り替わり、垂直・水平の構築線を引けるようなマクロを用意しておきます。専用の画層に分けておけば、後から一括で消去したり非表示にしたりする管理がとても簡単になります。
動画での詳しい解説
実際のAutoCADの操作画面を見ながら手順を確認したい方は、以下の動画をご参照ください。細かな操作感を掴んでいただけます。
まとめ
AutoCADでの作図スピードを上げるためには、不要な線を描く作業や、あとから消去する手間を減らすことが大切です。 まずは起点設定やトラッキングなどの便利な機能を使いこなし、よりスマートな作図を目指してみてください。