AutoCADで3Dモデリングを行う際、つまづきやすいポイントのひとつが「押し出し(EXTRUDE)」コマンドの挙動です。
長方形を押し出して直方体を作ろうとしたとき、意図せず中身が空洞になってしまい、後から体積を求めたり、別の図形と結合・差し引きができずに困った経験はないでしょうか。
これは、押し出しの元となる2D図形の種類によって、生成される3Dオブジェクトが変わるというAutoCADのルールがあるためです。
ここでは、その勘違いしやすいポイントと具体的な違いを解説します。
1. 元図形が「ポリライン」の場合(ソリッドになる)
長方形コマンド(RECTANG)などで作成した、ひとつながりの閉じたポリラインを押し出すと、中身の詰まった「3Dソリッド」になります。 3Dモデリングにおいて、体積を持たせたり部品として加工していく場合は、このソリッドを作成することが基本となります。
2. 元図形が「バラバラの線分の集まり」の場合(サーフェスになる)
線分コマンド(LINE)で4本の線を引いて作った長方形など、線がそれぞれ独立している(結合されていない)図形を選択して押し出すと、中身が空洞の「サーフェス」になります。 見た目は直方体に見えても、厚みのない壁面のみが存在する状態です。
対策
ソリッドを作りたいにもかかわらず元図形がバラバラの線分になっている場合は、押し出しを実行する前に「結合(JOIN)」コマンドを使用してください。あらかじめひとつのポリラインに変換しておくことで、問題なくソリッドとして押し出すことができます。
動画での解説
実際のAutoCAD画面を使用した操作手順を動画で解説しました。 文章では分かりにくい画面の挙動なども確認していただけます。あわせてご参照ください。