【AutoCAD】コマンドマクロ超入門講座 第3回:マクロの記述場所と実行方法

AutoCADの定型作業を自動化し、作図を効率化する「コマンドマクロ」の超入門講座、第3回目をお届けします。

前回の講座ではマクロの書き方について学びましたが、今回は作成したコマンドマクロを「どこに記述するのか」、そしてそれを「どのように実行するのか」という具体的な設定手順について解説します。


動画での解説

実際のAutoCADの画面と操作手順を見ながら確認したい方は、以下の動画をご参照ください。


第3回の学習ポイント

本記事では、動画内で解説している重要な操作のステップをテキストで振り返ります。今回は「中心点をクリックすると、半径100の円を作図する」という簡単なマクロを例に設定を行います。

1. CUI(カスタマイズ ユーザーインターフェース)を開く

コマンドマクロを登録するには、AutoCADのCUIダイアログを開く必要があります。

  • リボンメニューの「管理」タブから「ユーザーインターフェース」をクリックします。

  • または、キーボードで cui と入力してEnterキーを押すことでも起動できます。

2. 新規コマンドを作成してマクロを記述する

CUIダイアログが開いたら、マクロの指示書を書き込みます。

  1. ダイアログ左下の「コマンド一覧」の右横にある星マーク(新しいコマンドを作成)をクリックします。

  2. 追加されたコマンドの名前を、自分が分かりやすい名前(例:「テスト2」など)に変更します。

  3. ダイアログ右下のプロパティパネルにある「マクロ」の項目をクリックします。

  4. 右端に表示されるボタンをクリックして「ロングストリングエディター」を開き、用意しておいたコマンドマクロの文字列を貼り付けて「OK」を押します。

3. 実行用のメニューを追加する

次に、登録したマクロをAutoCADの画面上から簡単にクリックして実行できるように設定します。

  1. CUIダイアログ左上のツリー表示から「メニュー」を展開します。

  2. メニュー上で右クリックし、「新規メニュー」を作成します。

  3. 左下のコマンド一覧から、先ほど作成したコマンド(「テスト2」)を探します。※一覧のドロップダウンを「カスタムコマンド」に絞り込むとすぐに見つかります。

  4. コマンドを、作成した新規メニューの直下にドラッグ&ドロップで追加し、ダイアログの「OK」ボタンを押して閉じます。

4. メニューバーを表示してマクロを実行する

もしAutoCADの画面上部にメニューバーが表示されていない場合は、以下の手順で表示させます。

  • キーボードで menubar と入力してEnterを押します。

  • 値を 0 から 1 に変更してEnterを押すと、メニューバーが表示されます。

メニューバーに追加されたメニューをクリックし、登録したコマンドを選択してみてください。画面上で中心点を指定するだけで、自動的に円が描画されれば成功です。


まとめ

今回は、コマンドマクロをAutoCADに登録し、メニューから実行するまでの一連の基本サイクルを解説しました。 この流れを覚えておけば、今後どんなに複雑なマクロを作成しても、同じ手順で自分のAutoCADに組み込むことができます。ぜひご自身の環境でも一度お試しください。