Jw_cadで図形を塗りつぶす(ソリッド図形を作成する)際、「枠線(境界線)を残したかったのに、ソリッドと一緒に消えてしまった!」と戸惑うことはありませんか?
実は、ソリッドを作成する時にどのコマンドを使うかによって、「ソリッドのみ」が作られるのか、「枠線+ソリッド」が作られるのかが異なります。
初心者が誤解しやすいポイントですので、2つのパターンの違いを分かりやすく解説します。
1. 「矩形」コマンドで作る場合(ソリッドのみ)
まずは、矩形コマンドのオプションを使って直接ソリッドを描く方法です。
【作成手順】
矩形コマンドを選択コントロールバーの
ソリッドにチェックを入れる寸法を入力(または任意サイズ)
挿入位置でクリックして配置
回転方向をマウスで合わせてクリック
この方法で作成された図形は、「ソリッド図形のみ」で構成されています。ソリッドの外側に枠線(矩形)があるように見えますが、実は境界線としての線データは元々存在していません。
そのため、以下の手順で「ソリッド図形のみ」を範囲指定して消去すると、何も残りません。
【確認のための消去手順】
消去コマンド >範囲内消去ソリッドを囲って選択
属性選択>ソリッド図形指定にチェック >OK選択確定
指定通りソリッドが消えますが、元々枠線がないため、画面上からは図形が完全に消えることになります。
2. 「多角形」コマンドで作る場合(枠線+ソリッド)
次に、あらかじめ描いてある枠線の中を塗りつぶす方法です。
【作成手順】
矩形コマンドで、あらかじめ普通の矩形(枠線)を描いておく多角形コマンドを選択コントロールバーの
任意ボタンをクリックソリッド図形にチェックを入れる円・連続線指示をクリック最初に描いた矩形をクリック
この手順を踏むと、「元々あった矩形の線データ」の上に「ソリッド図形」が重なって作成されます。
先ほどと全く同じ手順(属性選択でソリッド図形のみを指定)で消去を実行してみてください。今度はソリッドだけが削除され、ベースとして描いた矩形(枠線)がしっかりと残ります。
まとめ:用途に合わせて使い分けよう
枠線が不要で、ただの塗りつぶし四角形が欲しいときは「矩形コマンド」
枠線を持った図形の中を塗りつぶしたいときは「多角形コマンド」
このように使い分けると思い通りの作図が可能です。
言葉だけではイメージしにくい部分もあると思いますので、実際の画面の動きを動画で操作・解説しました。ぜひ以下の動画で実際の挙動をご確認ください 。