図面内の「文字の基準点(基点)」を一括で変更する方法について解説します。
文字の基準点については、「現在の基準点がどこにあるのか確認しづらい」「意図せず基準点がズレてしまう」など、ややこしいと感じている方も多いのではないでしょうか?実はここには少し奥深い仕様が隠されています。
今回は、この基準点の扱いをマスターするための詳しい解説をお届けします。
文字選択時の「2つのモード」とは?
文字コマンドの実行中に配置済みの文字を選択(クリック)する際、Jw_cadには2種類のモードが存在します。
このモードを切り替えることで、「文字が元々持っている基点を維持する」のか、「コントロールバーの設定で上書きする」のかをコントロールできます。
モードの切り替え手順(ショートカット)
モードの切り替えは、以下の操作で行います。
操作方法: コントロールバーの「基点」ボタンを [Ctrl] + [Shift] + 左クリック
状態の変化: クリックするたびに 「設定OK」 と 「設定X」 が交互に切り替わります。
それぞれのモードがどのような挙動になるのか、詳しく見ていきましょう。
① 【設定X】(コントロールバー優先モード)
「設定X」の状態で文字をクリックすると、以下の挙動になります。
文字が元々持っていた基点位置は無視されます。
コントロールバーの「基点」ボタンで現在設定されている基点で表示されます。
結果として、文字の基点も「コントロールバーの設定」に変更されます。
② 【設定OK】(文字の基点優先モード)
「設定OK」の状態で文字をクリックすると、以下の挙動になります。
文字が元々持っている基点位置が優先して表示されます。
コントロールバーの「基点」ボタンの設定で上書きされることはありません。
もし、コントロールバーの設定とクリックした文字の基点が異なっていた場合、「基準点変更」といった表示が出ます。これは「(コントロールバーの設定を)クリックした文字の基点に合わせましたよ」というメッセージです。
💡 こんな時に便利: 既存の文字が「どの基点で入力されたものか」を確認したい時や、基点を変えずに文字の内容だけを編集・移動したい場合に必須のモードです。
また、範囲選択で文字を選択していると、文字基点設定ダイアログで変更された基点に一括変更されます。
まとめ
1文字だけ基準点を変えたい時は 【設定X】
基準点を確認したい・維持したい時は 【設定OK】
複数の文字の基点を一括で変更したいとき【設定OK】
この違いを理解しておくと、文字の編集作業が劇的にスムーズになります。 実際の操作画面を見ながら確認したい方は、以下の解説動画もぜひご覧ください。